スーパーステンレス鋼とは|スーパーステンレスの定義

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通常のステンレスよりもさらに耐食性や耐熱性などを高めた高機能ステンレスをスーパーステンレスと呼ぶことがあります。ステンレスの定義は、国際的にはクロムを10.5%以上、炭素を1.2%以下含む成分を持つ合金鋼となっていますが、この定義を満たした上での高性能を発揮するステンレスがスーパーステンレスとなります。

例えば、耐食性に優れたステンレスは、耐孔食指数(PRE)といわれる数値でも順位付けすることが可能で、孔食指数が高いほど、錆に強いということがいえます。ステンレスの弱点の一つであった塩化物を起因とする穴状の腐食である孔食は、海水環境や工業的に塩化物イオンと接する環境では発生頻度が高く、こうした環境で使用するステンレスについては、耐孔食指数(PRE)が40を超えるものを使うことで、孔食や隙間腐食による錆発生を抑制できると考えられています。

耐食性に優れたスーパーステンレスの定義は、この耐孔食指数(PRE)が40を超えるものを言います。

主なスーパーステンレス鋼
ステンレス材料記号 メーカー ステンレス種別 耐孔食指数
NSSC270 新日鐵住金 オーステナイト系スーパーステンレス鋼。JIS規格化されている。SUS312L相当。 44
SAF2507 SANDVIK(サンドビック社) 二相系スーパーステンレス鋼。 43
SAF2707HD SANDVIK(サンドビック社) 二相系ハイパーステンレス鋼。 49.9
NAS354N 日本冶金工業 オーステナイト系スーパーステンレス。UNS N08354相当 47

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